小値賀島は、平成の大合併をはねのけ「小値賀町」のまま残った島である。

歴史を紐解くと、「小値賀島は古くから源氏方につく

気骨精神あふれる気質だったのも影響されているのではないか」と

参考にした資料にも記載されている。

　「漁業も農業も盛んなうえ、海路を利用して商売をする商人の

存在もあり、情報にも敏感で新しい文化を取り入れることにためらいが

ないためだろうか」とも・・・

　2007年、東洋文化研究者のアレックス・カーのプロデュースにより

誕生した再生古民家「小値賀古民家ステイ」は、女性の一人旅などの

需要の高まりにより古民家再生のモデルとして今に至る。

　移住者（特に外国人）にも人気が高く、「もっと日本らしい場所を」

と求めてこの島にたどり着いたと云う話もあるほどだとか。

　小値賀島の東隣に位置する、野崎島は、現在無人島だが、

遣唐使を見守ったとされる「沖ノ神嶋神社」は、小値賀島にある

「地ノ神嶋神社」と合わせて「一社とされる「神嶋神社」。

この「沖ノ神嶋神社」には、「王位石（おえいし）」と呼ばれる

人口建造物とするとその工程が謎であり、自然物としては

あまりに不思議な大きな岩の複合体が存在する。

　　　　　　　　　　　参考文献：離島を楽しむ　五島列島　後藤暢子著